2SB77H
通信工業用ゲルマニウムトランジスタ 日立 2SB77H
低周波出力増幅用に設計された石で、トランジスタラジオの出力段などによく使われました。B級PP回路で200〜500mW程度の出力が得られます。
またNPN型の2SD77Hとは主要特性が同じなのでコンプリメンタリが組め、低周波出力段に用いて500mW位の出力が得られます。
型番末尾の「H」は通信工業用のマークです。
【諸元】
製造元:株式会社日立製作所
構 造:ゲルマニウムPNP合金接合型
【最大定格】
コレクタ・ベース間電圧: −25V
コレクタ電流 : −100mA
コレクタ損失 : 150mW
《日立通信工業用「Hシリーズ」高信頼トランジスタの特徴》
(1)経年変化が僅少である
完全なエージングにより最大定格以下での使用に対してはほとんど経年変化を示しません。
(2)規格の幅がせまい(ばらつきが少ない)
規格の幅を一般品種より一段とせばめ、また使い易さを考慮して、中心値を決めていますので、回路設計に際して非常に有利です。
※日立通信工業用半導体製品一覧表(1962年発行)より抜粋。
画像及び本文:klx_111様